RoboCupジャパンオープン2001 in福岡開催レポート
![]() 大会会場風景 |
4月28日から30日までの3日間、「RoboCupジャパンオープン2001 in福岡」が福岡工業大学FITアリーナで開催された。第4回を迎えた本大会では、全国の大学の研究室を中心に、個人から企業まで58チーム・300名と、幅広い参加者を集めた。
ロボカップ(ロボットワールドカップ)とは、人工知能やロボット工学の研究推進を目的として、現ERATO北野共生システムプロジェクト統括責任者の北野宏明博士を中心とした日本の研究者たちが1993年に提唱したロボットによるサッカーの国際共同研究プロジェクトである。世界35カ国以上からの参加者を集め、研究者同士の技術交流、ロボットへの先端技術の適用などが行われている。2050年に完全自律型のヒューマノイド(人間型)ロボットのサッカーチームが、人間のW杯チャンピオンチームを破るという目標を掲げ、若手研究者の育成に力を入れている。今回の大会はロボカップの日本国内での競技会である。
![]() 小型リーグの試合 |
ロボカップではロボットのサイズと形態などにより、小型、中型、四脚およびシミュレーションといったカテゴリのリーグに分けられている。
いずれのカテゴリでも人間が操作するのではなく、ゲーム開始以降は、コンピュータによる視覚や判断力を駆使する完全自律型のロボットによる対戦が行われるのである。視覚やコンピュータを使って、ロボット自身が判断して動く完全自律型のロボットを使う。ゲームに勝つためには、視覚センサー技術や駆動技術、行動判断のアルゴリズムなどの統合技術が問われる。
![]() 中型リーグの試合 |
![]() 四脚リーグの試合 |
![]() シミュレーションの試合 |
シミュレーションリーグではコンピュータ内で試合を行うため、実際に動作するロボットは必要ないが、コンピュータ内の仮想的なプレーヤーは、見える範囲や聞こえる範囲に人間同様の制限が課せられる。その制限の中で、いかに効果的なチームプレーができるか、といったことなどがテーマになっている。
初参加のチームからロボカップ開催以来参加し続けているチームまで参加層は年々広くなっている。とにかく参加してみたが、会場で思ったようにロボットが動いてくれなかったチームから、世界大会に照準を合わせ、入念な準備を進めているチームまで実力差は大きく開いていた。結局、小型、中型、シミュレーションの全リーグとも、昨年度の優勝チームが順当に決勝まで駒を進め、連続優勝を達成するという結果になった。
また今回の大会からは、サッカーだけでなく大災害が起こった街から人々を救い出すことを想定した、ロボカップレスキューというカテゴリで初めてリーグ戦が行われた。コンピュータ内に作られた仮想都市での災害に対して、警察や消防などがいかに効率良く救助活動が展開できるか競われた。 |
![]() SGIの提供マシン群 |
SGIは、ロボカップの理念に共感し、研究プラットフォームとしてLinuxが採用されたのを機に、Linuxの技術支援を中心として昨年からロボカップのワールドワイド公式スポンサーとなった。さらに本大会においては、日本SGIが国内のLinuxパートナであるLPI-Japan、NTTコムウエア、テンアートニと共同で特別協賛した。大会期間中、会場に特設ブースを出展し、大会の運営面でも積極的な支援を展開。特にシミュレーションとレスキューで利用される機材として、Linuxワークステーション約20数台、Linuxサーバ約10台を機材提供した。仮想的なサッカーフィールドのプレーや大災害の起こった街はSGIのサーバ上に構築され、これらの試合はSGIマシンを中心に繰り広げられたことになる。
今後世界大会においてもSGIは夢のプロジェクトであるロボカップの研究を支援し、機材提供など技術面の支援を中心に、多方面でロボカップの発展をサポートしていく。
RoboCup国際委員会 北野宏明委員長によるRoboCupジャパンオープン 2001 in福岡の大会講評は、こちらをご覧下さい。
本大会に関する詳しい情報は、下記ホームページでも紹介しています。
主催者ホームページ
http://www.robocup.or.jp/jp2001.html
ジャパンオープン結果速報
http://www.robocup.or.jp/jp2001-result.html














































うそつき